先日本屋さんで、対人関係ストレスに関する本のコーナーを見かけました。
自分も悩んでたことあったなぁ、としみじみ。
そこで今回は、苦手な人・嫌いな人との付き合い方、人間関係のストレスを軽くする考え方についてまとめてみようと思います。
と言っても、本の要約や紹介ではありません。
私はこの手の本をちゃんと読んだことがないので、自分の経験から語ります。
公務員時代に培ったマインドコントロールみたいなものですが、考え方を工夫したことで随分とスッキリしました。
あるある!わかる!そういう考え方もあるか!そんな感じで軽く読んでほしいです。
「嫌い」と思わない考え方って?
一度苦手意識を持つと、なかなか挽回は難しいですよね。
スタートが「嫌い」というマイナスイメージだと、難易度がかなり上がります。
手始めに「嫌いと思わない」ようにしてみましょう。
好きになれとは言っていません。
好きでも嫌いでもない、「普通」だと思うのです。
「普通」で括って目立たせない
私は当時、職場の人たちを人間関係の面で大まかに2つに分類しました。
①好きな人(長く付き合いたい、尊敬できる、プライベートでも遊びたい)
②普通な人(好きじゃないその他)、ただこれだけです。
そうすると何がいいのか?
苦手な人が、本当に自分にとってただ、普通の人に思えるようになるんです。
人間って、思いこむことで態度や行動が左右される生き物ではないでしょうか。
「あの人が嫌い!」と思っていると、行動のすべてが目に余る。
嫌い!というスポットライトが当たって目立つからうっとおしい。
なので、「あの人は自分にとって普通。その他大勢の人と同じ括りだ」と思って、スポットライトを外しましょう。
すると普通の人に紛れて目立たなくなっていきます。
マイナス行為がイラっとする!そんな時は?
ここでは職場を想定しますが、個人的には、何らかの形で自分の仕事が滞る時が一番イラっとさせられました。
しかし慌てない。
嫌いな人に関らず、みんな評価は0からのスタートです。
ポイントは「評価をマイナスにしない」こと。
減点ではなく加点方式で
幻滅した、腹の立つことがあった、それらが重なっても0より下の評価は作らない。
最低点が0点だと思うことです。
そして、何らかの形でその人が挽回したとします。
なんでもいいです。お菓子分けてくれたとかでオッケー。
「ちょっといいことするじゃん」その感覚が大事!
これはプラス評価しましょう。
減点より加点のほうが気持ちも楽になりませんか?
「マイナス」「負」という言葉のイメージで、どうしてもその人に対して拒否反応が出るものです。
人は自分に害を及ぼすものに対して、「避ける・嫌悪する」ものだから。
私は警戒から態度や言葉にイライラがにじみ出てしまい、空気がギクシャクするのが嫌でした。
マイナスを考えることを減らし、自分の心がどんよりするのを防ぐことが大事だと思います。
相容れない!考え方の違いでイライラする時は?
人間関係を円滑にするうえで、最も大事なことはなんでしょうか。
私は妄想力が大事だと思います。
相手を思いやりましょう、相手の気持ちになって考えましょう、自分がされて嫌なことはしてはいけません、どれも確かにそうなんですけどね。
いまいちピンときませんでした。
そして自分なりにしっくりきたのが、妄想力。これだ!
妄想力を鍛えればいける!
妄想力を鍛える
苦手、嫌いとなる場合で多いのが、考え方の違いによる衝突ではないでしょうか。
特に「若い時は~、昔は~、自分は~」と、考え方を押し付けてくる人、苦手じゃありません?
相手は押し付けてるつもりはないのでしょう。
ただ、自分の意見、自分の経験からくる行動、それを深く考えずに発しているだけです。
「自分がこうやって生きてきた、自分がこう考えてやってきた」という部分が、その人のアイデンティティでもあるので、気持ちはわからなくもない。
この場合、非を認めないというか、意見の否定=自己の否定と感じ、より当たりがきつくなる懸念があります。
というわけで、真っ向から反発するのは、かなり面倒…非常に骨の折れる行為なので、やめましょう。疲れます。
しかし、イライラするのは嫌ですよね。
なので、私は「その人の人生を妄想し、可哀そうな人だと思う」ことにしました。
言葉や態度で示すのは失礼だけど、妄想するだけなら大丈夫!
具体的に考えてみましょう。
例えば、困難な仕事を「なんとかしろ。俺が若い時はこのくらいやってた」という上司がいたとします。
何を妄想します?
上司は50代後半?若い時って高卒で就職したとして10代?10代の体力って凄いよなぁ。いいなぁ10代。この人運動系の部活っぽい。野球とか。運動系って上下関係厳しそう。しごかれたのかな。真剣にやったんだろうなぁ。だからそういう考え方も染みついちゃって、あれまあ…。人生の先輩なのになぁ。もっと色んな考えの人と接してこれなかったんだろうか。努力して乗り越えた自分が大好きすぎて、人に歩み寄ったり考えが及ばないんだな。ああ、可哀そうに…。よよよ…。
はい。このくらい妄想します。
内容云々はともかく。
要は、「なぜこの人はそういう考えに至るのか?」「いったいどんな人生で、どんな経験してるとそういう考えになるのか?」それを妄想することです。
そうすることで、一歩引いた視点で相手のことを見れるようになるはず。
相手は自分と違う環境、違う時代、違う人生を歩んだ、他人です。
違って当然、相容れなくて当然、そもそも違う次元を生きてる。そのくらいの心構えで。
相手もそのくらい考えられる人なら、きっと最初から嫌いにならないんですが。
でも悲しいかな。
その人は自分より圧倒的に妄想力が足りてない、可哀そうな人なのです。
でも別に好きじゃないから理解したくないし、その考えには染まりたくない。
というわけで、どちらかというと、その人を嫌いにならない努力というより、自分の心を健やかに保つ、そのために妄想力を鍛えました。
番外編
番外編として、苦手・嫌いだと思う人を表現するのに、「生理的に無理」という場合があるので、その場合についても考えてみました。
生理的に無理だから嫌い!この場合はどう考える?
私にとって「生理的にダメだ」というのは、臭いがキツイ人。
自分が敏感なせいか、汗、加齢臭、香水、化粧…これらが「ダメだ!」と思う人はいました。
しかし、この場合はその人が嫌いなわけではないので、特に問題に思いません。
では、「生理的に無理=嫌い」となる場合とはどんな時でしょう。
妄想してみました。
おそらく単に不潔という場合にも使われると思いますが、他にも「異性として好みじゃない」の究極の表現、どう頑張っても恋愛対象にならない時に使われるのでは?
人は見た目が8割?9割?10割か?わかりませんが、見た目の印象がかなり重要です。
髪型、服装、所作などが自分の理想とするものに合致しなければ、「無理。嫌い。」とシビアに判断する人もいるでしょう。
私は、「生理的に無理な人」も「普通」枠に入れてしまえばいいのではと思います。
好きではないので、その他大勢。これで十分です。
求める理想の相手にほど遠い人だなくらいに思って、あと考えなくて良し。
おそらく大抵は見た目から拒否反応出てると思うので、さらっとするっと、意識から外してしまうのが一番だと思います。
まとめ
さて、いかがでしょうか?
苦手な人、嫌いな人、社会生活してればどうしても出会うものですよね。
自分なりに上手く付き合える方法が見つかると多少楽になります。
私の場合は、とにかく躱して、避けて、流す、みたいなやり方でした。
結果、自分では苦手な人とも上手く話せていた…と思うようにしています。
反発したところで、その人が考え方を変えると思えなかったですね。
意見を言いましたが、変わらない気がしました。
それがまた腹立たしくて、絶対その人のことは好きになれないと思ったものです。
しかし、これも考え方ですね。
この人のこと好きでも嫌いでもない。そんな私の言葉がこの人に対して響くとも思えない。この場以外で付き合うつもりないし、喧嘩してまで人格を矯正したいとも思わん。まあいいか。
そう思うことにして、その後ずっと流してました。今では具体的になんて言ってたかすら覚えてないです。腹立ったことは覚えてますが。
相手とその後どんな付き合いをしたいかによっても、対応は色々変わってくるでしょう。
一概にこれが正解!といえるものはない。
しかし、せめて自分の心の平穏が保たれるよう、何かしらのマインドコンロトールはあるといいのではと思います。
そんな考え方の一つとして、参考になれば幸いです。
楽に考えていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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